恋してたんだ。 桐生に。 普通ここは「えーそうなの!?応援してるよ、由理香!」とか、「マジで!?頑張ってねーー!」とか言わなきゃいけないところ。 友達でしょ、私たち。 でも、そんなこと言えない・・・。 私だって好きなんだから!! そうして少しの静寂を不審に思ったのか、顔の火照りがおさまった由理香が顔を覗き込んできた。 「瑠璃ちゃん、どうかした?」 あ、やばい! 答えなきゃ!! そうして口をついた言葉。