でも、36人分の衣装だ。 紙袋9つにまとめたけれど、それを一人で運べなんて無理だったかも。 長峰一人に押しつけたのをちょっぴり後悔してきた。 それでなんとなく長峰をぼんやりと眺めていたら、視界にもう一人入ってきたような気がした。 玲奈だ。 何も言わずに長峰の持つ紙袋を4つ取って、隣で寄り添って歩き始めた。 やっぱり、いいな。 この二人を見てると、なんだか彼氏がすごく欲しくなってくる。 いつか、そんな人ができるといいな。 「いいなぁ」