「いや、うちだって乙女ですから」 「足組んで親友睨む人は乙女とは言わないと思うんだけど・・・」 「うっさい」 「はいはい」 玲奈も、机に伏してクラスメートにガン飛ばす私と同じ体勢になって教室を見渡す。 「瑠璃に彼氏ねぇ・・・」 すると、きょろきょろと動かしていた、チワワのように大きな玲奈の目がある一点で止まった。 「あいつとかどうよ?」 玲奈の指差す方向を目で追っていくと・・・