扉が閉まってからふと下を見ると、玲奈たちがヒューヒューと言っているようだ。 なんで? 疑問を感じたのはほんの一瞬で、すぐにその理由がわかった。 わーーーー! 私、自分から桐生と二人で乗ろうとした!? まだみんなはペアを決めようともしていなかったのに、桐生を勝手に連れてきて・・・。 あちゃー。 戻ったら玲奈に冷やかされそうだな、どうしよう。 いやいや!その前に! 桐生、怒ってないかな? そう思って桐生の顔を窺うと、そのことについて気にしている様子はなく、ただ窓の外を眺めていた。