いやいやいや!



こんなんでまわるんじゃ心臓もたないから!



でも怖い・・・。



「手とかつながなくていいから!・・・これで、いいから」



桐生のTシャツの裾をちょこんとつかんでみる。



直接触れているわけじゃないのに、なんだか指先からぽかぽかしてくる気がする。



あくまで『気がする』だけど。



この後、ゾンビやら白い着物を着た女のひとやらに追いかけられた。



怖かったけれど、はじめの断末魔の叫び声みたいなものをあげることはなかったのは、桐生が私を安心させようとしているのが触れている手から伝わってきたからかもしれないね。