「お、来るぞ来る―――来たぁぁぁあああ!!」 キャー 長峰の叫び声に笑いつつも、みんなワーワー言っている。 けれど、私は。 とてもスリルを楽しむ暇なんてないよ・・・。 「ちょ、桐生?」 「ギャァァァァァァアアアア!!!」 私の手に、桐生の手がしっかりと重ねられていた。 あまりの恐怖にしがみつきたくなったんだろう。 私はその緊張で叫ぶ暇も無く、ジェットコースターはもとの場所に戻ってきていた。