「じゃ、最初はあのジェットコースターで❤」



みんなノリノリで近くのジェットコースターへと向かっていく。



けれど、後ろで固まっている者が一人。



「どーしたの、桐生?え、まさかジェットコースター苦手とかぁ?」



「えー、まさかぁ」



「みんなの人気者でリーダーの桐生がジェットコースター乗れないなんてありえないって!」



「そうだよ!そんなこと言ったら桐生に失礼だよ~」



「そうだよねぇ~」



みんな口ぐちに嫌味ったらしく大声で話す。



「の、乗れません」



桐生が小さい声で告白した。



「えー?聞こえなぁい」



「っ、安住、おまえら・・・覚えてろよ」



悔しそうに睨む桐生を見て、私たちはスキップしながらアトラクションに向かったのだった。