一通り昨日あった出来事を二人に話した。



「なんか、最低」



玲奈は聞き終わった途端、そう呟いた。



「うん、ひどいよね・・・」



「違くて、あんたが」



え?



急に厳しい声になって言われたから、びっくりした。



「ほんと最低、瑠璃。何悲劇のヒロインぶってるわけ?見てていらいらする」



「ちょ、玲奈言いすぎじゃ」



「れいちゃんだってそう思ったんじゃないの?」



玲奈の言葉に、れいちゃんはちょっと無言になってから、小さな声で話した。



「まぁ、人の話も聞かないで、とは思ったけどね。真央って人が本命なんて誰も言ってないし何の証拠もないし。疑われる春樹君がちょっと気の毒」