「んー、でもちょっと面白くないよねぇ」 お茶を飲んでいた春樹がんぐっと喉を鳴らした。 「え、え?」 私は写真を見ながら拗ねたような声を出す。 わざと。 「だーって、これ見てよ。・・・鼻の下のばしてんじゃねーよー」 写真に映る春樹を指ではじく。春樹が驚くのを確認する。 わざと。 「え、わかってるって今・・・」 「わかってるの!」 部屋に響いた声。