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「お、おじゃましますっ」



そんなこんなで、足を踏み入れた春樹の家。



春樹の家ってことは、お母さんもいるわけで。



この時間、もしかしたらお父さんだっているかもしれない。



・・・緊張。



中学の授業参観とかで春樹のお母さんと話したりはしたけれど、お互いに顔見知り程度で、さして親しいわけでもない。



だから、今日がはじめてきちんとしたご挨拶。



「ははっ、そんな緊張すんなよ」



振り返った春樹に笑われた。



「だ、だって、今日が初めてのご挨拶なんだよ?・・・春樹のご両親に気に入られたいって思うじゃんか」