・・・誰の声? ウソ。 そんなことわかってるんだけど、びっくりした・・・。 桐生が私の下の名前を覚えてるかすらちょっと不安だったというのに・・・← 「瑠璃、だろ?」 嬉しすぎるーーー!! 「そう、です」 「初々しいねぇ」とかさんざん長峰たちにからかわれたけど、そんな声、まったく耳に入ってなかった。 私も、桐生――じゃなくて、春樹も。