「そっか・・・。良かった、おんなじだ」



おんなじ?



私がわけがわからないというような顔をしたからだろう、桐生は少し照れて答えた。



「いや、昨日は自分がコントロールできなくていきなりあんなことしちゃって・・・嫌われてたらどうしようとか、俺ばっかり緊張してたりして、とか思ってたからさ」



そんな!



「そんなはずないよ!嫌うなんて・・・。ほんっとにありえないから!」



びしっと人差し指をつきつけて宣言。



「ほんと、そんなこと絶対ないから・・・。昨日のことは、その・・・嬉しかった、し・・・」



うわぁ。



自分でもボォッと顔が赤くなったのがわかる。



桐生の顔を盗み見ると、向こうも同じ状態だった。



ほんとに、おんなじなんだね?