「ハイハイ、わかったよ。んじゃ、お二人でごゆーっくり。二人は先帰ったってみんなに言っとくからさ」



気を利かせてくれた納豆男―――じゃなくて、中原。



今は廊下で二人きりだ。



広いお店なので、トイレと席が離れているから廊下が長い。



その上、人通りも少ない。



そんな空間で桐生の腕の中って・・・。



もうだめ!心臓もたないよ!



「そ、そろそろ離れよ?さっきはありが――っ!」



私が体を離そうとすると、再び桐生の腕によって抱きしめられた。



「このまま、聞いて」



恥ずかしすぎる・・・。