「てゆーか、こんなとこで何してたの？もう最終下校時刻とっくに過ぎてるんだけどー」



玲奈からの問いに、れいちゃんと顔を見合わせてから答えた。



「・・・中学生の時の昔話、れいちゃんに話したの」



それを聞いた玲奈の顔がびくっと動いた。



「・・・桐生のこと？」



「あはは、うん、それメイン」



『自然に気持ちを消したい』なんて言ってるけど、れいちゃんに話してる時点でダメダメじゃんね。



「そっか、話したんだ。・・・れいちゃんは、どう思った？」



れいちゃんは、話を振られると思っていなかったのかびっくりしていたけれど、すぐに真剣な顔つきになって答えてくれた。



「私は、話してくれて嬉しかった。やっと本当に二人の親友になれた気がして」