†魔法使い一家†

「ねえ、終わるまで一緒にいよう!」

クリスが言ってみた。

「いいよ。私も一人じゃちょっと心細かったし。」

リーナは笑って了解してくれた。

それから二人は一緒に行動する事にした。

――只今の残り時間四十五分‥。――

二人が歩いているとまたアナウンスが流れた。

一人脱落したとの事だった。

「ねえ、さっきから脱落者がいる割には妖精の姿ほとんど見ないんだけど。」

リーナが言った。

そこでクリスはさっきの妖精に追い掛けられた事などを話した。

「そうなんだ!」

リーナが驚いた顔をしている。