†魔法使い一家†

皆は言われた通り倉庫から人形を一人一体持って来た。

人形は柔らかく中には綿みたいなのがつまっており重さも結構ある。

「では、人形を自分の前に置いて下さい。」

皆は言われた通り自分の前に人形を置いた。

「(なんかきもち悪い人形だな‥。)」

その人形はなんとなく顔が分かるようになっているが表情はなく色は真っ白だ。

皆も心の中では同じ事を思っているがあえて口には出さない。


「まず、護身術の基本は相手を倒す事ではなく安全に逃げる事です。」

ソニアが真剣に話し出した。