1st lovism





教室に戻り席に腰を下ろすと



突然、


隣の席に座ったリサの携帯の着信が鳴り響いた




「あ、メールだー」



携帯を開いた後、ニヤリと笑うリサ。


そしてあたしの肩をトントンと叩く



「放課後さ、和樹んとこ寄っていい?」


「……えっ…」



その言葉に、目を大きく見開いてしまう。





だって



和樹くんって、



……雄大くんの友達だから。




いつも一緒にいるし…



和樹くんの所に行くってことは


雄大くんもいるってことで…。




心臓の音が爆発しそうなくらい大きくなる。




「やっとマンガ貸してもらえるんだよねー。いいかな?」


「う、うん…」




ルンルンなリサ。

リサは中学の頃から、和樹くんと一緒だったらしくて、すごく仲がいい。


それにリサもやんちゃだったらしい。

今でも髪は金髪でメイクもばっちり。大人っぽくて可愛い。



そしてすごく優しいリサがあたしは大好きなんだ。



「いやん。ありがと〜っ」


そうやってすぐ抱き着かれると恥ずかしいけどね…



「もー!またすぐに抱き着くっ」



「いいじゃん!チューもしてやるー」


「やだっ!誤解されるよっ」





……この時はまだ、




放課後に



あたしを変える凄いことが起こるなんて



…思ってもいなかった







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