「どうしよう…目…合っちゃった」 「え?何て?ゆか」 「…ううん」 心臓がバクバク鳴っている。 首をふるふると横に振ってから、 ゆっくりと深呼吸をした。 「……ふぅ」 友達のリサと会話を弾ませ、廊下を歩いていると 大きな声で笑う不良達。 その中の一人、 一番目立つ真ん中を歩く男の人… 雄大くん………。 目が合った瞬間はまるで時間が止まったかのように思えて 何秒か目を離せないでいた。 すれ違った後に我にかえり胸に手を当てる ドキドキする…… 顔…赤くないかな? .