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日差しが眩しい昼下がり。
久しぶりに通ったこの長い廊下。
窓から差し込んでくる日差しは
俺達の色とりどりの髪を照らしだしていた
「な〜…雄大、一服しに行こうぜ」
「……ああ。」
さっきまで騒がしかった廊下は今はやけにしんとしている。
そんな中、赤い頭の連れが中指と人差し指を口に付け、訴えてくる
さすがにこんなトコじゃ吸える訳もなく
今はたまり場へ向かっている所。
さっきから何人かとすれ違う。明らかに俺達を避ける奴ら達。
他の生徒は皆、壁に引っ付きながら歩いてる
ニコチン切れの俺達は廊下のど真ん中を歩いてるからか。
そんな長い廊下は早く通り過ぎればいい。なんて思ってたのに、
そんな思いとは
逆になってしまった――
思わず目を見開いてしまう
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