和樹が近付いて来ると
二人の腕を引っ張って中に入れた
そしてドアを閉めた
「…もう来てたのかよ。
ま、そこにいて。動かないでね!」
和樹くんはそう行って奥へと歩いて行った
あたしとリサはドアに引っ付いたまま。
あたしなんか唖然だ。
多分、入っていいのはここまで。
それくらいあたしにだってわかる。
それより、あたし今凄く驚いてる顔してると思う
だって
中には沢山人がいて
煙草を吸ったり、ゲームしたり、
尋常じゃない程、震えるくらいに厳(いか)つい人達が
ワイワイ騒いでいるから。
この部屋は何かすごすぎる―――
言葉では現せないくらい。
「…………。」
息を飲みながら雄大くんを見る
こんな怖い人の中でも
雄大くんは[1番]なのか…
やっぱりオーラが違うんだよね。
ドン、と腕と長い足を組んで座っている
「………ッ!」
じっと見とれていると
ベッドに座っている雄大くもあたしを見て
ばっちりと目が合ってしまった
.
