「相変わらず愛想ないわね」
隣にいるリサが腕を組みながら雄大くんを見てる
「あ…うん…」
適当に頷くとリサは頬を膨らませた
「でもゆか謝ってもらってたじゃん。あたしなんてぶつかってもシカトこかれるし!会話さえしたことないしね」
「……え?」
急に胸がドクンと唸りだす
さっきのって会話と呼べるのかな
そうだとしたら嬉しい。
それに…少し期待してしまう。
そんな訳もないのに…。
期待したって無駄なのに…。
あたしはリサの言葉に期待しないように首をブルブルと横にふった
「たっ、たまたまだよ!」
「…そうか〜?」
教室のドアの前で話しこんでいる二人に気付いて
中にいた和樹が立ち上がった
「あーー!!リサとゆかちゃんっ!!」
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