さなえ「なんか…わからんけど…グスン。。。」

りょう「ええ歌ですね。響きましたわ。こいつなんか泣いてもうて、ははっ。あのぉ、どっかでステージ立ったりしてるんですか?」

ギター弾きの男「いやいや、昔はな、いろんなとこ回ってライブやらやってたけど、もう来年わし40や!今では、こうやって、にいちゃんらみたいな人に聞いてもらうのが楽しいんや。ははっ(笑)にいちゃんもギター持っとるけど…あれか…」


りょう「実は僕も弾き語りやってまして、今日もオーディションでボロカスやったんすわ。」


弾き語りの男「そっちの女の子は?」


りょう「あ、彼女です。僕も28で、ええ歳やのに、就職もせんと、こんなんで、でも、みんながバカにしても、ひとりずっと応援してくれるんです。あんたはスターになる男や!て、ははっ(笑)」


弾き語りの男「おう!にいちゃんたしかになんか持っとるで!そういう匂いみたいなもん。目もええ目してるわ。長渕剛と矢沢永吉を引いて2で割ったような目や!」


りょう「どんな目ですか(笑)足したらええけど引いて2で割ったらなんもあれへんやん(笑)」


弾き語りの男「まあ、なんでもええわ!彼女大事にせえよ!で、BIGになるんやぞ!ほらよっ!」


男はジャンパーのポケットから缶ビールを取って
りょうに投げた


りょう「あ、ありがとうございます。」


弾き語りの男「がんばれよ!」


りょうとさなえは、缶ビールを分け合いながら歩く


さなえ「なーんか。りょうと居ると楽しいなー♪」

りょう「どないしてん急に?」


さなえ「夢叶えたぁやつーが笑ぁあってるー♪
となりの優しいやつも一緒に笑ぁあってるー♪あはははは(笑)」


りょう「あ、笑ってる。」

2人「あはははは(笑)」