幼稚園の時、逆井あずさという子とうちはとっても仲が良かった。
送迎バスの停留所が同じだった事もあったが、年長で同じクラスになった事も理由の一つだとは思う。

うちらはいつも遊ぶ時間は一緒に遊んでいた。
その頃はあずさと遊ぶのがとても楽しかった。
―One day
その日もいつものようにあずさと遊んで、教室に帰る時の事だった。
「楽しかったね♪」
いつものように階段を上がりながらあずさに話しかけた。
「…そうだね。」
?なんか元気ないなぁ…
「どうしたの?なんかあったの?」
思った事をそのまま言ってみた。
そしたら
「…別に。」
うちは素直に“良かった”そう思った。
すると急に
――バンッッ
後ろから急に押し倒された。
…あずさ?何急に
「痛っ!!何するの?」
「何言ってるの?自分から転んだんでしょ?」
へ?何言ってるのはこっちの台詞だし…
うちの後ろにはあずさしかいない。
…という事は押し倒したのはあずさしかいない。
この子嘘ついてる。
いじめといて逃げるとかどんだけひきょうなんだよ…
少しして先生が来た。
「どうしたの?大丈夫?」そう聞かれたから
「あずちゃんに…」
うちは正直に話した。
あずさは、
「あずはやってない。夢希ちゃんが自分から転んだんだよ…」