ガチャ

鍵を閉め、
悠の腕を放した。

「‥は‥るか」

声が震え、涙が溢れ出してきた。

「龍耶‥なんで‥何であんなこと言ったの? 誰よりも愛しているんでしょう? 幸せを願っているんでしょう?‥‥なんで‥‥何でよ!!」

溜まっていたものが
一気に言葉として俺の胸に響いた。

「光の幸せは‥‥俺じゃ駄目だ。」

「何でそんなこと言うのよ!!
女性の幸せは‥‥」

耳を塞いだ。

わかっているのに、
わかりきらない自分がもどかしくて
全て壊れればいいと思った。



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