「恭平は、これがわたしのして欲しいことだと思ったの?」 ああ、と恭平は短く答えて頷いた。 「そんなはずないでしょ。髪の毛くしゃくしゃにされたいなんか思ってる子なんているわけないじゃない」 わたしの訴えに対して、 「べつに髪をぐしゃぐしゃにしていたわけじゃない」 と恭平は惚ける。 「じゃあさっきのは何なのよ?」 「ん、撫でてた、だけ」 え? なに、なんて。 「撫でてた、だけ?」