君と僕の唄

空を見上げて、手をかざしてみた。

君に、この想いが届けばいいのに、と

そんなことを思っていた。

ぽつ、ぽつ、と雨が降ってきて

手のひらはどんどん濡れていった。

そっか。

この想いは届かないようになっているんだ。

だから雨に邪魔されるのか。

そうしてこの涙も雨と一緒に流されて、

なかったことにされるのか。

この雨は、

君が拒んでいる証拠なのか。

どうして、雨はやまないのか。






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