またいつもの様に煙草を佗えながら数分…数十分待っても麗華は現れ無かった。 連絡も無いままただ時間だけが無常にも過ぎていった。 いつもなら俺よりも先に着いて車の傍で手を振っているはずなのに… どんどん時が過ぎていく毎に不安が襲い無性に胸がざわついた。 スーツのポケットから取り出した携帯を耳に当てたまま車を走らせた。 夜の街が醸し出す独特の暗がりが更なる不安を生み出していった。