仕事を終えた後、煙草の匂いが染み付いた車内で麗華が来るのを待った。





高校の時から何と無く吸い始めるようになった煙草。




でもいつからか手放せ無くなっていき…気づけば毎日2箱以上消費する程になっていた。





酒を浴びる様に飲み干し、気が紛れるまで煙草を吸い続ける日々。




水商売を仕事として生きてる人間の寿命が短いと思われているのはこの杜撰な生活を続けているからかもしれない。




いくら体に悪いと知っていてもこの生活を止める事は出来ない。





こんな酷く歪んだ人生を歩んでいながら…今さら長生きしたいだとかそんな生温い考えを抱くはずもなく、病気になろうと何だろうとそんな事はどうでもよかった。