「頼む…麗華が居ないと俺、生きていけねぇんだよ」




俺に深々と頭を下げながら必死にお願いする男。




それ程までに麗華が大切なら何故傷つけたりしたのか。





この男の行動、全てが俺には理解出来なかった。





「だったら何なんだよ。全部お前が悪いんだろ」




どれだけ麗華に謝ろうと反省しようと、傷つけた事実は変わらない。




簡単に許せる様な事じゃない。





俺はこの男をきっと…一生許せないだろう。







男は少しの間黙り込んだ後、




「ホストのくせに…たかが一人の女に執着してんじゃねぇよ!!!」





突如、俺の胸倉を掴みながら怒り狂った表情で殴り掛かってきた。