病院に着くと派手な格好をした男数人がすぐに目についた。
「…隼人!」
その中に隼人を見つけて急いでその群れの方へ向かった。
「「琉依さん!」」
「…オーナーの容態は?」
数人のホストが俺の周りに集まりながら安堵の表情を浮かべていた。
「今、点滴中らしいんっすけど…後2、3日もすれば退院出来るらしいです」
「そうか…良かった」
それほど重い病気では無いみたいで安心した。
2、3日休まれるのは正直キツイけど…まぁそれくらいならどうにかなるだろう。
俺はとりあえずその場にいたホスト達を全て帰らせて、オーナーの点滴が終わるまで近くの椅子に座りながら待った。

