閉店時間を迎えて一通り挨拶を済ませた後すぐに店を出た。
地下の駐車場で車に乗り込んで麗華が来るのを待った。
麗華を店に送る時に仕事が終わればこの店の駐車場に来ると約束をしていた。
待っている間、ポケットから取り出した煙草に火を点け溜め息を煙と共に吐き出した。
今日の売上もいつも通り変わらず…何とか現状を維持している。
でもいつかはそれも終わりが来るのかと…何故か最近よく考える様になっていた。
スーツの上着を後部座席に投げ捨てて煙草の火を消そうと灰皿に押し付けた時――…
ポケットの中で携帯が震えた。
携帯を取り出して画面を確認すると1件のメールが受信されていた。

