「本当にごめんなさい…」
「…いや、謝るなって」
謝る必要なんかねぇよ。
本名を隠そうとするのは当たり前だし俺も今までどんな奴であろうと隠してきた。
俺の全てを知られる様な気がしてずっと抵抗感があった。
「あたし…自分の名前が大嫌いだったから…言い出せなかった…」
「俺も同じ…ずっと誰にも言わなかった」
俺も自分の両親につけられた腐った名前より、店のオーナーにつけて貰った琉依って名前の方が好きだった。
だから俺は凌という名を簡単に捨てて今まで生きてきた。
あいつらが俺を捨てた様に…
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