「そう、正解!よく分かったなー」




俺はいつもの作り笑顔で出来るだけ明るい口調で答えた。






心の奥では莉奈がどんな反応をするのか……ただそれだけを息を呑む様にして待ち続けていた。







俺の言葉を聞いて何かを考えているかの様にずっと俯いていた顔を突然上げた莉奈は予想外の言葉を口にした。






「あたしも…同じ…夜の街で働いてるよ…」





想像とは全く違う反応に俺は驚きを隠せなかった。





「え……嘘だろ?」




いや、有り得ねぇよ。




俺にはただの冗談にしか聞こえなかった。





同じ世界で働いている…その意味は理解出来ても、簡単に信じられる訳が無かった。