「ありがとうございました。また来て下さいね」


「本当に楽しかった〜っ!今度来た時も絶対に琉依さんを指命しますねっ♪」




店の前に停まっているタクシーまで客を見送り笑顔で今日一日の自分の仕事を終わらせた。




閉店時間の少し前…まだネオンが輝く眠らない街。





「…隼人!今日も行くぞ」


「分かりました!」




店の玄関に居た隼人を呼び付けて二人で夜の街へと繰り出した。




店の中にはまだ結構な人数の客が残っているが、最近は店のホストの数も増えてきたしどうにかなるだろう。




俺にはやらなければならない事がある。




眠らない街が眠ってしまうまでに…