目が覚めた時に見えたのは真っ白な天井と腕に繋がる点滴の管だった。 「お加減、いかかですか?今、先生をお呼びしますから」 一人の看護婦が俺に微笑み掛けた後、病室をゆっくりと出て行った。 壁に掛かる質素な時計に目を向けると時刻は既に深夜2時を過ぎていた。 もう店も閉まってる頃だ。 丁度儲け時だった時間にぶっ倒れて…あれから店はどうなったのか。 店にも客にも迷惑を掛ける結果になってしまった。 せっかくのイベントを台なしにしてしまった罪悪感だけがただ募っていった。