汚れた天使
















「…ゔっ…」




これほどまでに酔い潰れるとは予想すら出来無かった。




けど俺を襲ったのはただの吐き気ではなくて、息が出来ないほどの胸の苦しみだった。




心臓が痛み…視界が霞んでいく…





「琉依くん!?」


「琉依さん!しっかりして下さい!」







――――…沢山の人の声が遠くに聞こえたと同時に俺は意識を手放した。