「うるせぇ!お前みたいに金も稼げねぇ女にもう用はねぇんだよ!お望み通り二度と会わない。だからこれは貰ってく」




男は最低な言葉を吐き捨て俺のキャッシュカードを受け取りそのまま夜の街へと姿を消していった。




…これで全てが終わった。星一つ無い殺風景な空がそう告げてるかの様に思えた。





この先…永遠に傷が癒える事が無くてももう麗華の傷が増える事は無い。






「…麗華……帰ろう」




ボロボロな姿のまま踞っている麗華を起き上がらせてそっと肩を寄せた。




ふらつきながら歩く麗華を支えながら、車が停めてある場所までただ暗闇の中の路をひたすら歩いた。