「雪菜……」 朝、妃菜にすべてを話した私は流しきったはずの涙をまた零していた。 「何泣いてんだよ?」 優希も心配してくれている。 「妃菜~っ!!」 教室の隅っこの女子が妃菜を呼んだ。 「ちょっと行ってきていい……?」 心配そうに顔を覗き込んだ妃菜に大丈夫と頷いた。