嘘。からの恋!





私は学校を早退して家に帰った。

「雪菜?」

今日は仕事がお休みだったお母さんが心配して部屋に様子を見に来てくれた。

「心配しなくて大丈夫…」

私は赤くはれた目がばれないように布団で顔を隠す。

「魁人君となんかあったの?」

名前を聞くだけでまた涙があふれ出しそうだ。

「別に…」

これも魁人の口癖でうつってしまった。

「別れちゃったとか?」

無神経だな…。