「明石雪菜」

お昼休みに屋上に行こうとしたら呼び止められた。

「はい?」

振り向くと背後には侑里さんが立っていた。

「お久しぶりね」

さらに大人っぽくなった侑里さんは前よりも怖く見えた。

「少しお話できるかしら?」

断ることもできない雰囲気に私はコクリと頷くことしかできなかった。