「はぁああああああああああああああ!!!???」

二時限目の休み時間。

教室に妃菜の叫び声が響いた。

「ちょっ、だからシ―――――――――っ!!」

私は急いで妃菜の口を塞ぐ。

「モゴっ、モゴ!!ぷはっ」

クラスのみんなの視線が逸れるまで私たちは何も発さなかった。

いじめられていたことを妃菜にも話した。

「あんた!なんでそんなに大事なことを今まで黙ってたのよ!!」

妃菜は怒りだした。

「心配かけたくなかったから…」

私は小声になりながらも妃菜に謝った。

「心配って…、もう!最近元気がないって思ってたらそれ!?」

「気づいてたの?」

「当たり前でしょ!!」

そういって妃菜に小突かれた。