「や、やっぱり無理…」 本人に少し近づいただけで怖気づく私が告白なんでできるわけないでしょ!! 「ほら、早く~!!」 女子のみんなが私がフラれるところを見ようとたくさん集まっている。 屋上のフェンスに寄りかかって煙草を吸っている鬼柳君。 「あ、あのっ!」 私は、少し近づいて勇気を振り絞って話しかける。 「なんか用」 冷たく言い放つ。 夕焼けがちょうど鬼柳君の真後ろにあって顔がよく見えない。