「雪菜っ!」

今日から補習で魁人を迎えに行こうと思ったら声をかけられた。

「あ!優希!!」

久しぶりに会った優希は、背が少し伸びていた。

「背少し高くなった?」

私は、優希のもとに駆け寄る。

「あ?まぁな」

にっ。と笑う。

「で、お前どうせ補習だろ?」

「どうせって何よ!優希もなんでしょ?」

いつも点数が同じくらいで二人そろって補習。

「わりぃかよ」

当たり前とでもいうように答案用紙を目の前でひらひらさせる。

「優希に限って赤点じゃないなんて考えられないもん」

「うるせぇな。てか、一緒にいくか?」