「ちょっと待ちなさい!!」

屋上に妃菜の声が響いた。

「ひ、な…?」

放心状態の私はポカンとした状態で妃菜を見つめる。

「お前、コイツのこと何も知らないくせに触んじゃねぇよ!」

妃菜の後ろから優希も出てきた。

鬼柳君は、優希が来た瞬間思いっきり睨んだ。

「んだよ」

うぅ…すごく不機嫌になっちゃった。

「ふ、二人ともどうしたの??」

なんでこの二人がこんなに怒ってるのかわからない。