「ごめんなさい!」 急いで靴箱に走った私はぜぇぜぇと息切れしている。 「遅い」 これ二回目のような気が…。 「俺は待つのは嫌いだ」 「はい…」 それなのに私二回も待たせちゃった…。 待つのは嫌い。 新たにメモ帳に書き足した。 「何をいちいちメモしてるんだ」 呆れたように歩き出す。 「ちょ、ちょっと待って!」 急いで靴に履きかえて鬼柳君のもとへと走った。