「俺だって皿洗いぐらい出来んだよ」

魁人は私の頭にポンッと手を置く。

「なぁ…、本当に俺でいいのか?」

珍しく魁人が眉を下げた。

「……。ふははっ」

「なんだよ」

急に笑いだした私を怪訝そうな顔をした。

「ごめんごめんっ。だって魁人が子供みたいで可愛くて」

今度は逆に私が魁人の頭に手をのせた。