嘘。からの恋!





「何やってんだよ」

ふと後ろを見ると優希が現れた。

「別にー…」

少し魁人かな…、と期待した自分がいたからバカらしく思えてしまった。

「またアイツのことで悩んでんのかよ」

隣のブランコに座った優希は、まっすぐに私を見つめる。

「んーん。違う」

それだけ言った私は立ち上がって家へと帰った。

「待てよ」

そういった優希の声も聞こえてなんかない。

私は、もう……。