「あいつだけはゆるせねぇ、そいつを殺しておいてまたのうのうと女なんか作りやがって」
そうつぶやいた若附君は少しずつ魁人に近づく。
「やめて!若附君もつらかったと思う!でも、魁人も、魁人もすごくつらかったと思うよ!?」
「うるせぇぇぇ」
そう叫んだ若附君は魁人の頭を目がけて鉄パイプを振りかざした。
「やめてぇぇぇぇ!!」
私は涙をこぼしながら叫んだ。
「このやろぉぉぉぉぉ!!」
…この声は。
「優希!?」
そこには、鉄パイプを握りしめ魁人を支えている優希の姿があった。
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