愛華が倒れた────。


俺はこの時、自分の心臓も止まった気がした。






「…亮介…てめぇ……」
俺が、拳をあげようとしたとき……

「健太。止めとけ。もしお前がここで、そいつ……亮介を殴って、健太が停学とかになれば、愛華が責任感じる…しかも、健太がいなかったら、愛華どぅするんだ?」


たくみ……

俺はソッと拳を下げた。


「大和…俺愛華連れて保健室行って来るわ。」


「────あぁ。」


──────────((保健室))


…愛華…。

俺がアメリカに行ってる間どうするんだ───?



もし、また前みたいに
亮介に……。




「ん〜……や…やめて……やだ…よぉ………たす…けて………けんたぁ……」


あの頃の夢だな……


「愛華!愛華大丈夫だ。俺ならここにいる!」

愛華の肩を揺すった。


「…ん……健太……。」

「おはよ。愛華───。」

目を覚まして
よかった…………。


「健太……り…亮介が───」

亮介が来たもんな…
動揺してるのか────。



「愛華…亮介のコトは気にするな……俺が愛華を守る。」


俺が、愛華を守る。