転校して来て数日。
今じゃすっかりクラスや学校に溶け込んで、平凡な毎日を過ごしてる。

ただ一つ今までと違う所と言ったら、登下校だ。
転校初日の下校時に声をかけて来た、平山暁。あの日は気がつかなかったけれど、同じクラスだった。
あれから、何故かそれは極自然に一緒に登下校していた。


「石川~おはよ~!」

「…おはよ。」

「もうすぐ林間だね~!俺さ、学年委員長だからさぁ!」

そーいえば後3週間ぐらいで林間だった。

「そっかぁ。林間かぁ。」

「だょ!だよー!林間の班、石川は俺と同じだから!」

「え!?なんで?」

「なんでって、俺がジャンケン勝ったから。」

「ジャンケン?何のために?」

「石川を誰の班に入れるか。」

「あたしってそんなに嫌われてんの…?」

流石にショックだなぁ;

「ちげぇーよ!取り合ってんの。…言わせんな。」
そー言って平山は顔を赤くした。
つられてこっちまで顔が赤くなる。

「ゴメン…」

「なんで謝るんだよ!」
くしゃくしゃくしゃ

「ばぁーか!笑」